日本橋モラロジー事務所

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MORALOGY

 

曽根惠子さんの『明るくなれる生活アドバイス』

Vol.23 介護する人には手厚く(2022.4)

Kさん(50代・女性)の母親は80代。3年前に父親が亡くなり、現在は自宅で一人暮らしです。Kさんは3人姉妹の真ん中で、結婚して夫と二人のこどもがいます。長女と次女は、独身で自由な暮らしをしており、母親と同居できそうなものですが、そんな気はまったくなさそうです。 いまのところ母親は元気ですが、介護が始まっても姉も妹も今まで通り協力することはなさそうです。2人の住まいは実家から2時間も離れていて、期待できないのです。母親も長女と三女のことはよくわかっていますので、老後は一番近くて毎日のように来てくれるKさんにすべてを任せるし、遺言書も作ると言う気持ちのよう。内容は、長女と三女に2割ずつの生命保険、家を含めてそれ以外のすべての財産をKさんに渡すという気持ちが固まりました。公正証書遺言にしておくことで母親も子どもたちも安心でき、もめごとも防ぐことができます。 。

Vol.22 老後は支え合いで(2022.4)

70代のYさん(女性)は夫を亡くして現在は自宅で一人暮らし。子どもに恵まれなかったので、ずっと仕事をしてこられました。定年後は夫婦でゆっくりしたいという希望が叶わなくなり、これからのことを考えるために「いちばんわかりやすい相続・贈与の本」を読んで相談に来られたのです。実家住まいのYさんの弟も70代でやはり独身。実家は駅から距離があり、Yさんの自宅からは1時間以上も離れていて、互いに不安だと。そこで弟がYさんのマンションに引っ越して同居すればいいのではというご質問でした。弟が同居すれば小規模宅地等の特例が使えて相続税の節税になります。それよりも不安解消のためには、実家を貸すか、売却してYさんのマンションに同居することが望ましいというアドバイスをしました。高齢になってきょうだいが支え合えることは素晴らしいなととてもほのぼのした気持ちになりました。

Vol.21 相続もハッピーエンドに(2021.11)

家族の絆を大切にほほえみ相続を実践する㈱夢相続と、相続に関する無料診断サイトを運営する㈱はなまる手帳は、「相続を前向きに考えるキャッチフレーズ」を共催募集していましたが、全国の10代から90代の方から1545作品の応募があり、次の作品が選ばれました。
【最優秀賞】「相続でしか、つなげないストーリーがある」北海道40代男性、【夢相続賞】「ハッピーエンドを共に、考える」神奈川県 30代女性、【はなまる手帳賞】「相続でつなぐ愛情 つながる家族」北海道60代女性。 いずれの作品も相続という重いテーマながら、家族のストーリーやハッピーエンド、つなぐ、つながるという前向きな言葉で作られており、あたたかい気持ちになれます。家族がハッピーエンドになれるストーリーを考えて頂き、はなまるな夢のあるお手伝いができるといいなとあらためて思いました。

Vol.20 励ましの言葉が力になる(2022.1)

私が最初に就職したPHP研究所は出版社で、松下幸之助さんの会社。松下幸之助さんがご健在の頃で、社員でお迎えするときに何度かお会いしています。PHP研究所は人を大切にするおおらかな会社で、チャレンジすることで成長する機会を得ることができました。また入退社、誕生日などには社内で寄せ書きを送り、メッセージを伝え合うことが伝統的に行われてしました。退職するときに「一生懸命というのはあなたのためにある言葉ですね」と社長からメッセージを頂いて、その言葉をずっと励みにしてきました。経営トップの方にも見てもらえていて、評価してもらえていたのだとわかり、心から感動し、感謝しました。 PHP研究所にも恩返しをしたいと退職してから約30年後の2007年にPHP研究所から1冊目の著書を出版、その後、6冊の著書を出版することができました。このように自分を励ます言葉を持ち続けることが大きな力となり、結果につながるのだと思っています。

Vol.19 子供のほうが不安!(2021.11)

相続を取り巻く現状についてのアンケートで、コロナの影響で相続対策に関する意識についても聞いたところ、意識が変わったと答えた人は親世代の50~70代は17%~19%。ところが子ども世代は30代27%、40代29%、50代25%で、どの年代も親世代を上回っている結果となっています。親世代よりは相続を受ける子ども世代のほうがこれからのことを不安に思い、何かしなければと感じているということでしょう。 相続のご相談に来られる方も親世代だけという方よりも、親子で、あるいは子どもが親の代わりにというほうが増えています。長寿社会になり、経済状況も変化していますので、今まで以上に相続の課題は増えています。子どもたちがなんとかするだろうとではうまくいきません。こうした機会に子ども世代が親をサポートしながら、親子で相続対策に取り組んでみてはいかがでしょうか?家族がコミュニケーションを取ることでいままで以上に絆も深まります。

Vol.18 親子で相続の話を!(2021.11)

相続を取り巻く現状についてのアンケートで、『親または子と相続の話をしたことがありますか?』という問いに6割以上の方がしていない回答されています。核家族化が進んでいるため、“生前対策”をしていない人がほとんどという結果がでており、なぜ、相続トラブルに発展するのかということの理由が如実に表れています。 つぎに『親または子と相続の話をしない理由は何ですか?』の問いには親子で相続の話をしたことがないという人が6割という結果。親世代は「話すほどの資産はないと思っている」ことがわかり、子ども世代は「親には話しづらい」と回答しています。 いずれにしても「対策ができていないから相続トラブルになる」ということが見えてきます。質問項目ですが、皆さまの答えはいかがでしょう?相続で家族間の争いとなり後悔しないためには親子で協力して親が元気なうちから家族で話をしておくことが必要なのです。

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