日本橋モラロジー事務所
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井上丈彦さんの『五十路のまなびごと』
五十路のまなびごと』⑬
日本橋モラロジー事務所開設75周年記念行事が粛々と進行しています。昭和22年(1947年)わずか戦後2年後に開設なされた先輩の皆様はさぞや、平和な日本、幸せな日本を創ることに大きな夢と希望をもって取り組まれたことでしょう。この当時はアメリカの占領下にあり日本に主権もない時代、その中での立ち上げには並みならぬご苦労があったことでしょう。いま私たちが平和で豊かに幸せに暮らせることが、普通ではなく特別であることを再認識しなければなりません。ウクライナを見れば、幸せや平和が、いとも簡単に破壊されてしまうことがわかりました。1952年4月28日、日本に主権が戻り日米安全保障条約が発効され70年、アメリカの防衛力に頼りながら平和を享受してきましたが、感謝の集いの理事長先生の講話にもあった様、日本人が自ら平和を維持し続けられる仕組みを再構築しなければならない時代になってきました。平和・安心・幸福な日本を私たちは責任をもって子孫に繋げられるよう、学んで行動することをあらためて考える必要があります。
五十路のまなびごと』⑫
モラロジーを学ばせて頂いているお蔭で、人様の前でお話しをする機会を頂く事があります。なかなか上手に話せませんが、入念な用意と、経験を積みあげていくことの大切さを痛感しています。今月は、道経一体・三方よしについて二つの文章を書く機会を頂きました。この日本橋だよりへの連載も今回で12回目となり1年が経ちます。作文も学生時代から上手ではなかったので、未だ乱文で恐縮の極みですが、大変勉強になっています。そして今回の機会は、自分の今までの仕事人生を振り返りながら、お読み下さる方に、何か少しでもお役に立つ内容をお伝え出来ないだろうかと、思いを巡らせ書かせて頂きました。最初はお受けする事に躊躇しましたが、やり終えてみれば、貴重な体験を頂いたことに大変感謝しています。五十路も終盤となり、未だ新たな学びを頂けることは稀有で素晴らしいことです。モラロジーは実践・実行の学問です。良い運命を開いていくためにご一緒に学んで参りましょう。
五十路のまなびごと』⑪
前にも書いた、令和専攻塾の1年半の学びが修了しました。仕事で海外出張し、帰国する度に日本は安心安全平和の素晴らしい国だと実感してきました。海外でも“安心できる民族の日本人”であることの有難さを享受してきました。そんな日本に生まれ育ちながら、日本をもっと知ろうという気概もなく過ごしてきましたが、この1年半の学びはとても意義あるものになりました。世界が身近になり、便利で豊かになるにつれ、利己心が頭をもたげ、今の幸せだけでは満足できなくなってくるのが普通道徳または無道徳国家なのでしょうか、私たちの安全・幸福・平和が脅かされる心配がでてきました。特にこの2年間は世界史に名を残す非日常の事象が起き続けています。子供たち、孫たち、その先の世代が日本人として安穏に生きて行けるよう、日本を知り、行く末を考え、行動することが今を生きる私たちの務めです。これからも学び続け、必要なことを実行していきたいと思います。
五十路のまなびごと』⑩
冬季オリンピックが北京で開催されています。人権問題に端を発し外交ボイコットなどと、スポーツの平和の祭典に相応しくない面を抱きながらどうなるものかと思ううちに開会されましたが、始まってみれば選手の活躍に目を見張り、日ごろ詳しくない競技でも気づくと声をあげて慣れない専門用語を口にして応援をしていました。頂点を見据えて研鑽を続けて出場を果たした選手たちをみていると、とても輝いていて人間美を感じます。私たちはスポーツ選手の様に目に見えるゴールがあるわけではありませんが、仕事や家事など生活において活躍を続けているのですから、笑顔で充実した毎日を過ごしていたいものです。そのためには学ぶという事が人生にメリハリをつけてくれます。2月半ばに1年ぶりに道経一体経営講座を今回もオンラインで受講しました。講座を受けると、三方よしで世の中の役に立つこと、良い経営とは人間づくりであること、この実践によって自ずと利益は付いてくると意を強くしてまた仕事に臨むのですが、月日が経つごとにその意識が薄らぎ、その上利己心が首をもたげてきます。こうした自分をリセットするためにも定期的な学びは大切なものです。このような場を与えて頂けるモラロジーの学びはとてもありがたいと思います。
五十路のまなびごと』⑨
新しい年を迎え、今年は何を学ぶかやろうかと考えてみました。コロナもオミクロンで感染者は激増し始めてはいるものの、比較的軽症で済む様でやっと収束の光が見えてきた中、日常が戻ってくるのに先立ち、この2年間やれなかったこと、そしてアフターコロナだからこそ今やっておかねばならない事などを考えると思いの外沢山出てきました。非日常を過ごした稀少な体験を後悔で終わらせないために、今、考えることは大切だと思います。 一番は何といっても人と人のつながりでしょう。ZOOMなどITで地域を超越して、顔を見て話しができることがわかったことは大発見ですが、やはり、会いたい人に会い、新たな出会いを創りたいと無性に思いました。2月に柏本部で対面式の道経一体講座を申し込みました。3月2日には日本橋モラロジー事務所ビジネスクラブで対面・オンデマンドのハイブリッドでビジネス講演会を開催します。この講演会は元メガバンカーの本部の島田潤一郎講師にお願いしてアフターコロナに気を付けること、やっておかねばならないこと、道徳こそが企業繁栄永続の素になることなど学ばせて頂けるものと思います。今年も学び多い1年になるよう努めていきたいと思います。
五十路のまなびごと』⑧
コロナ禍もひと息ついた感のある中、αβγδ・・(アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ・・)と続き15番目のギリシャ文字のο(オミクロン)の新変異株ウィルスの出現に右往左往する世の中です。最近は対面での行事も増え、段々にスケジュール帳も黒く埋まるようになりました。このひと月間に私は新しい経験を2つしました。一つは『明治神宮清掃奉仕』、もう一つは『本部訪問』でした。明治神宮清掃奉仕はコロナで人数も時間も従来の半分だそうですが、参加の皆さんが上下白い服をまとい境内を移動する様はなかなか荘厳で参拝者からの注目に誇らしい感じがしました。50人で正式参拝を行い、今は未公開の大正11年創建で戦争の災禍をも免れた宝物殿を見学し、本殿裏の中庭の清掃に勤しみました。宝物殿は一分の隙も無く計算された建造に先人日本人の見事な仕事と細工にため息が出ました。清掃は皆が一所懸命に落ち葉や雑草や建物の汚れを綺麗にし、終えた後の達成感はとても気持ちの良いものでした。この奉仕活動に参加させて頂き本当に良かったです。来年も是非参加したいと思います。皆さんもご一緒に如何ですか。本部訪問は、別枠で書かせて頂きました。 素晴らしい経験をさせて頂き感謝です。
五十路のまなびごと』⑦
未曾有のコロナ禍緊急事態宣言も解除され、最近は活発にモラロジーの対面活動も増えてきました。人に会う事、集まること、外食をしないことなどの制限も解け、終息宣言は出ていないものの、通常生活に戻りつつある現在がこの先も何事も起こらず続くこと願うばかりです。コロナ禍によって編み出された“便利”はこのまま続いていくのでしょうか。幼い頃SFドラマでみたテレビ会議も手軽に誰もが出来るようになりました。会社に出社せずともパソコン・スマホがあれば業務が成立する事に気付いてしまいました。9時から5時は仕事時間で、遅刻や早退は言語道断、夜遅く迄働く仕事があることに喜びを感じていた私たちの世代にとって、効率良く時間を使うフレキシブルな働き方は怠け者のようで最初はこそばゆいものでしたが、1年も続けるとそれが普通になってしまいました。これからも今は想像もできない変革・革新が起きることでしょう。それらを受け入れ、学んで使って、そうしながらも人間らしい生き方をしてゆけるよう、生涯学習、学び続けて参りましょう。
五十路のまなびごと』⑥
先月漸く連載名を“五十路のまなびごと”と決めた。モラロジーを学ぶ恵みを伝えられればと思いそう名付けた。とは言え未だ肝心の論文講座の学びはなく、以前受講したが2日目以降、柏から出社する有様で、修了出来ず徳の無さに閉口した。先月早々令和専攻塾特別講座出席時WEB配信担当の事務所の青年、古賀さんから「まだ間に合うので、論文講座を受けないか」と唐突に誘いを受けた。今回はWEB配信でテキストも新しくなったそうで良い機会と思い、その場でスマホから5日後開講の論文講座を申し込んだ。結局当該時間の聴講は僅かだったが、場所や時間を選ばず聴講可能がオンデマンドの恩恵で、聴き逃しと復習に帰宅後毎日2講義ずつ聴講し無事レポート提出できた。博士の論文の凄さに改めて感動し論文受講ができ良かったと思った。“まなびごと”と名付けてすぐ、コロナ禍僅かな対面機会に古賀さんから初めて誘いを受け、締切り後なのに受付して頂きと、奇跡の連続であった。井上照悟先輩からの『連載名称決めたら』の一言から運命が開け受講に結び付いたように感じてならない。まさしく『現象の理を悟りて無我となる』 の通りであった。